元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「日本の婚姻制度」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2025年10月17日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
1969年生まれ。大阪府立北野高校、早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最近の著作に『政権変容論』(講談社)、『情報強者のイロハ』(徳間書店)などがある。

Question

「同姓」「貞操」……今の婚姻制度は実情に合っているか?

一世代も前から政治課題になっている「選択的夫婦別姓」は、結婚後戸籍上も旧姓を名乗れるというだけの制度ですが、いまだに実現していません。加えて今の婚姻制度には「夫婦同姓」のほか「貞操」の義務も含まれます。不倫が問題化するのはそのためですが、姓についても貞操についても、現代社会の実情に合っていないのではないかという疑問の声も上がっています。橋下さんはどう考えますか。