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正論をぶつけ合うより、目の前の「人間の営み」に目配りした解決策を

前回は「不倫」についてお話ししました。不倫そのものは犯罪ではないけれど、民法上の「貞操義務」に反する不貞行為と見なされるため、慰謝料請求の対象になる。だから芸能人や政治家の不倫がバレれば、世間から社会的制裁を受けやすいという話でした。

ただし、法律や制度は絶対不変のルールではなく、あくまでもその時代やその地域の人々の倫理観を凝縮させたものにすぎません。だから同じ国でも時代が変われば、集団ルールとしての法律が、社会の実態とそぐわなくなることは十分ありえます。

(構成=三浦愛美 写真=時事通信フォト)
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