しっかり寝たという充足感が得られない。その原因は枕元のスマホにあった。寝室にスマホがあるのとないのでは、朝の目覚めがまったく違うと脳科学者が解説する。

書類を読むのがつらくなっている人は要注意

ぐっすり眠るためには、ベッドに向かう前にスマホを手放すことが欠かせません。

科学的にわかっていることとして、私たちがスマホを見ているときには、大脳の前頭葉にある前頭前野に抑制がかかっています。この前頭前野はモノを考えたり、記憶したり、学習したりするときに働く場所です。つまり脳が心地よさを感じていて、前頭葉の働きが下がっているということ。これは薬物を摂取した際にドーパミンが出て、心地よいという感覚を得ているときと脳の現象としては同じになります。スマホ依存になりやすい準備状態を引き起こしていると考えて、間違いありません。

こうした現象を引き起こすスマホが、子どもたちの大脳の発達を妨げることは明確なデータでわかっています。私は仙台市の小中学校に通う児童・生徒を対象に、のべ7万人の生活習慣と学力の追跡調査を10年以上行ってきました。その結果からも、スクリーンタイム(平日一日当たりのテレビ、スマホ、ゲーム機などの画面の視聴時間)が1時間を超えてしまうと、極端に学力が低くなるということも明らかになっています。

(構成=富岡悠希)
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