今国会の注目点は皇位継承問題
先の衆院選挙では自民党が圧勝した。今回、自民党が獲得した316議席は、同党史上最多という。この選挙結果によって光景が一変した特別国会が始まった。
この国会で最大の注目点の1つは、皇位継承問題の行方だ。
皇室の現状に目を向けると、待ったなしの危機が迫っていることに気づく。何しろ天皇陛下の次の世代の皇位継承資格者がたったお一方しかおられない。昨年、1年遅れで「成年式」を挙げられた秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下だけという状況だ。
一方、未婚の女性皇族方は皆さま、すでにいつ結婚されてもおかしくないご年齢に達しておられる。天皇皇后両陛下のご長女、敬宮(愛子内親王)殿下は24歳、秋篠宮家のご次女、佳子内親王殿下は31歳だ。
未婚の女性皇族はご結婚とともに皇族の身分を離れて、国民の仲間入りをされる。それが、現在の皇室典範のルールだ(第12条)。
ひとたび皇族の身分を離れられてしまえば、もう二度と皇室に戻ることはできない。失礼ながら、万が一離婚された場合でも皇族の身分に復することはない。その後は“国民として”別の戸籍に登録されることになる(「皇族の身分を離れた者及び皇族となつた者の戸籍に関する法律」第3条)。
だからこのままだと、やがて皇室は悠仁殿下お一方だけになってしまう。そのような暗澹たる未来があらかじめ見えていれば、どうなるか。率直に言って、悠仁殿下のご結婚自体が困難になる。
だから、できるだけ早く手を打つ必要があった。にもかかわらず、政治の無為無策と怠慢のせいで、問題の解決が長年にわたって先送りされ続けてきた。
自民党が圧倒的多数の議席を得た今、高市早苗首相はこの問題にどう対処するつもりだろうか。
今国会中に決着か
選挙の結果、大きな権力を手にしたということは、それに見合った重い責任を背負ったということでもある。高市首相の政治信条や手法への賛否はともかく、少なくとも目の前の課題に手をこまねいて放置するタイプではないように見える。本来なら最も優先度が高い課題であるはずなのに、歴代の政権が積み残してきた皇位継承問題への取り組みを、いたずらに遅らせることは望んでいないはずだ。
高市首相は、2月18日の第二次高市内閣の発足にあたっての記者会見で「皇室典範の改正」に自民党が“挑戦”することに言及し、20日の施政方針演説でも以下のように述べた。
「国会において、皇室典範の改正に向け、安定的な皇位継承等の在り方に関する議論が深まることを期待しています」と。
おそらく、このたびの国会中に何らかの形で、ひとまず決着させようと考えているのではないか。