「都民への罰」まいばすけっとに反感を持つ人が多い理由

最近ではまいばすけっとに対して「都民への罰」など酷評も目立ち、反感を持つ人も多いようだが、それはこのインストア加工をまいばすけっとが行っていないことも影響しているのではないか。まいばすは生鮮品について、イオンの流通加工センターで小分け・パック詰めした商品を配送して、店舗で並べるだけにしている。

言い換えれば、余計な鮮度アピールを放棄している。客数、売り上げが少ないことを前提として「センター集中処理で流通加工コストを低減」「バックヤードなしで店舗の大半を売場として使用」「密集店舗網で物流効率を向上」「PB比率を上げることで粗利率を向上」といった意欲的な工夫を重ね、損益分岐点の低いスーパーを実現しているわけだ。

イオンはこのまいばすを2005年から20年かけて育ててきた。それは、大都市部における高齢化の進行で、買物移動距離の短い消費者層が大幅に増加することを踏まえ、鮮度や品ぞろえよりも「近さ」を優先したスーパーが必要とされることを予測した、壮大な実験だった。そして、今、まさに時代がまいばすに追いつこうとしている。