「どうしよう?」から始まる父親とのチャット

現状ではまだまだ母親に比べ影の薄い父親ではありますが、子どもと疎遠だったり仲が悪かったりするわけではありません。むしろ、友好的で近しい関係を築いている様子が見られます。

チャットアプリのやりとりを分析してみると、父親と母親ではコミュニケーションのスタイルが違うようです。母親が「共感」のコミュニケーションだとしたら、父親のコミュニケーションは「課題解決型」。就職活動のための塾に通いたいという大学生の子どもの相談に対して、父親がネット上の口コミを淡々といくつか貼り付け、「こういう意見もあるから、冷静に考えた方がいい」とアドバイスしたり、子どもからの「スマホの新しいケースがほしい」という相談に対して、「ネットで数千円のブランド品は偽物の可能性もあるから、確認した方がいい」と具体的な注意を促す父親もいました。

そのほかにも、「どうしよう?」と子どもが相談するところから始まる課題解決型のやりとりは、父親とのチャットで頻出していました。雑談や恋愛相談などのライトな相談、逆に心身に関する深い悩みについては積極的には父親を巻き込まない傾向がある一方で、「すぐに具体的な答えがほしいときには父親に聞く」という距離感で接しているようです。