「一見無駄に思えた時間も、血肉になり、細胞となりました」
不遇の時代も長かった麗人だからこそ語れる、時間哲学。一読三嘆、目からウロコのメッセージです。(内容・肩書は2014年2月3日号掲載時のままです)

時間は「正負の法則」に支配されている

いろんな人から悩み事などを相談されるとき、私は「正負の法則」のことをお話しします。人生七八年の私の経験から言えるのは、人生には、いいことも悪いことも起こるのだということ。苦があれば、楽もあります。つまり、すべてうまくいかない人生はありませんし、逆に常に順風満帆の人生もありません。正負の法則は、古今東西に共通する宇宙の法則と言うべきものです。

時間というものにも、陰と陽、プラスとマイナスの時間があります。うんといい時間がくれば、必ず悪い時間がやってくる。そして悪い時間帯のあとにはいい時間帯が再びやってくる。

(構成=大塚常好 撮影=御堂義乘)