社員が働きやすい環境を作るにはどうすればいいのか。年間2万人以上の学生から応募が来る社員50人のコンサルティング会社「レガシード」社長の近藤悦康さんは「健康面では、ジムの月謝ではなく、健康アプリで一定以上の数値を出した者に月額1万円を支給している。会社のお金を『渡して終わり』でない制度設計にすることで、社員の健康管理につながっている」という――。

※本稿は、近藤悦康『増補改訂版 日本一学生が集まる中小企業の秘密』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

ジム
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働きやすい環境に必要な「八つの感覚」

入社して良かったという会社を創るためには、働きやすい環境を作ることによって、社員の能力や可能性をよりたくさん引き出すことが大切です。しかし、働きやすい環境を現場の社員が作るのは難しいことです。これはやはり、経営者や幹部が築き上げる必要があります。

そして、働きやすい環境には、次の八つの「感覚」が組織の中に創られていることが必要です。

1.経営者・上司との信頼感
2.経営の方針・ビジョンへの共感
3.仕事において役に立てているという貢献感
4.この仲間と一緒に働きたいという一体感
5.評価や昇給・昇格に対しての納得感
6.自分や組織が年々成長しているという成長感
7.仕事の範囲と報酬の増加による期待感
8.家族のように大切にされているという安心感

人の根本にある欲求をうまく制度化する

この八つの「感覚」の背景には、「愛褒必役感」というものがあります。人には、愛されたい、褒められたい、必要とされたい、役に立ちたい、感謝されたいという気持ちが根本的にあるのです。

そして経営者は、それらが満たされる組織環境をデザインしていくことが必要です。それも言葉で言うだけでは不十分なのです。目に見える制度・環境・言葉・ツールで“カタチ”に表すことが大事です。

社員を大切にしたい、豊かにしたい、と多くの経営者が口にします。しかし、それを経営者ではなく、社員が実感できる具体的な制度や環境として作られているかというと、未整備な会社が多いのではないでしょうか?

これから、創業以来の12年間でレガシードが行ってきた施策の一部を紹介します。もしも、これらのアイデアに共感できるものがありましたら、ぜひ、参考になさってみてください。