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「本屋に行かない知的生活は危ない」宇野常寛が"アマゾンでは買えない雑誌"を創刊した狙い
[紀行文]10年目の東北道を、走る
:あの震災から10年、そろそろ次のステージへと考えたくなるタイミングだからこそ、もう一度しっかりとあの土地たちを歩いてみたい。そんな視点から綴られたかつての「被災地」の旅の記録が、本誌の巻頭を飾っている。
『モノノメ 創刊号』
:誌名の由来は春の季語の「物の芽」で、いろいろな植物の芽の総称で、「ものの目」という意味も。人の目のネットワークの中に閉じ込められてしまった現代の情報環境にあって、別の目から世界を観てみたいという思いが込められている。
「[紀行文]10年目の東北道を、走る」
より。宇野が10年ぶりに訪ねた石巻市では、石ノ森章太郎の生み出したヒーローたちが、さまざまな歪みを抱えたこの街の復興を見守っていた。
[特集]「都市」の再設定
:創刊号の特集は「都市」。メガシティへの人口集中化、気候変動により高まる災害リスク、コロナ禍が後押しするデジタルトランスフォーメーションなど、大きな転換を迎えつつある現代都市の問題に、様々な切り口から光を当てている。
[座談会]「都市」を再設計する
:創刊特集の基調をなす座談会。饗庭伸、安宅和人、菊池昌枝、渡邉康太郎の各氏を招き、復興、防災、地方創生といった切り口から、この10年ほどで浮上してきた世界と日本での都市にまつわる論点の洗い出しが行われた。
[特別企画]虫の眼、鳥の眼、猫の眼
:人間外から都市を読む_『国道16号線 日本を創った道』が話題になった柳瀬博一氏のガイドで、人間以外の生物の眼を介することで都市という環境がどう捉え直せるのかを探った異色ルポルタージュ。
[特別座談会]オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト再考
:宇野らが2015年時点に『PLANETS-vol.9』で東京五輪2020の「対案」として提出した「オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト」の可能性を、いま改めて検証した座談会。
[論考]井庭崇 創造社会における創造の美
:建築や芸術作品の制作から日常生活まで、さまざまな創造や行為に通底する普遍的な規則を抽出するパターン・ランゲージ研究の第一人者・井庭崇氏が、日本独自の生活工芸運動「民藝」の思想との関係性に迫った書き下ろし論考。
[エッセイ]最上和子 身体というフロンティア
:舞踏家の最上和子氏が、自らの身体との対話から得た発見をあえて言語に置き換えていく身体論エッセイ。外側への表現ではなく、内側に潜るスリリングな「読む舞踏」。
[創作]浅生鴨 穴
:作家・浅生鴨氏による書き下ろし小説。80年ものあいだ「戦争」が続くもうひとつの日本らしき国のとある工場を舞台に、ディストピア的な日常とその裂け目が描かれる。
沖本ゆか×丸若裕俊 もののものがたり
:骨董の域に到達しそうな工芸品からジャンクな日用品まで、EN-TEA代表の丸若裕俊氏と沖本ゆか氏のコンビで、古今東西の「もの」の魅力を語り尽くす対談連載。初回に取り上げたのは九谷焼の箸置きと朝日焼の湯呑。
[連載]おいしいものにはわけがある
:宇野常寛とPLANETS編集部が出会った「おいしいもの」にはまつわるさまざまなエピソードを紹介する連載ルポ。初回に取り上げたのは知る人ぞ知る「たかまつ」の弁当。
[連載]絵本のはなしはながくなる
:毎回、様々な人を訪ねて好きな絵本についてたっぷり話してもらう連載。初回は、作家の川上弘美氏に不可思議な日常に出会える2冊の絵本を選んでもらった。
[妄想企画]「飲まない東京」プロジェクト2021
:昭和的な「飲みニケーション」文化を脱却するため、お酒を飲まない人の視点からの新しい飲料の開発や、「飲む」以外の夜の遊びの提案、拠点となるようなスポットづくりについての提案企画が行われている。
[妄想設計]「飲まない東京」カフェ計画
:「飲まない東京」プロジェクトの拠点となる、カフェと図書館とコワーキングスペースが一体となったような夢の施設の構想が、実際にイメージパースとして可視化されている。
[連載]ひとりあそびの(おとなの)教科書
:宇野常寛と編集部がハマった、とっておきの「あそび」を紹介するフォトエッセイ。初回はドイツの多目的作業用車両「ウニモグ」のラジコンを走らせてみた、ある1日の記録。
[寄稿]猪子寿之『「祈り」展』のこと
:世界がコロナ禍に閉ざされるなか、高野山三宝院で収録した「祈り」の声を「書」にしたアート作品をめぐって、チームラボ代表の猪子寿之氏が創作に込めた思いを綴る。
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