断った上司から理由を問われたら

もしも断った理由を上司から聞かれたら、自分の承認基準を伝えればいいと思います。「私はFacebookを、ごく親しい友達とだけ交流するツールとして使っていますので、会社関係は遠慮させてもらっています」と言えばいいんじゃないですか。あまり神経質になる必要はありません。

私の場合、お客様やパートナーさん、あるいはパーティでお会いした人など、「リクエストしていいですか?」と聞かれるので、近しい友人ではないけれど、プロフェッショナルもパーソナルももっと知りたいという善意の意思を示してくれているとして、承認するようにしています。承認基準を変えず、きっぱりと断る人もいるのでしょうが、私はヘナチョコな性格なので「ダメ」とは言いません(笑)。ただ、名前だけでリクエストされても個人が特定できなくなるので、「お会いした場所を書いておいてくださいね」とお願いしています。リクエストする側にも求められる常識かと思います。

オフィシャルな相手と交流するようになると、会話がですます調になり、内容も自分のキャラクターを出さない面白味に欠けたものになっていきます。

どうしてもリクエストを断れない人は、友達をグループ分けすることです。きちんとカスタマイズすれば、それぞれと違う会話を楽しむことができます。

これは少々面倒ですし、ある程度Facebookを使いこなす必要がありますが、断れない、その後の人間関係が心配というのなら、まずはカスタマイズの機能を使い込むこと。これに尽きます。

ネットイヤーグループ 代表取締役社長兼CEO 
石黒不二代

名古屋大学経済学部卒。米スタンフォード大学MBA。2000年より現職。著書に『言われた仕事はやるな!』がある。
(構成=野上勇人 撮影=的野弘路)
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