自己肯定感を高める=自分を大切にする

自分を大切にするということは、自分に新しい習慣や正しい環境を与えて、そのなかで悩みながら、答えを出すということ。

その経験によってセルフイメージもどんどん高くなっていきます。

それは先に未来を想像して、答えを出してしまうことではありません。

「ありのままの自分を受け入れて、自分自身を思いやる」という考え方のことを、セルフコンパッションと言いますが、悩んでいる自分を温かい目で見守ってあげることです。

「挑戦していてすごいね」という気持ちで、「悩んでもいいよ」「まったく新しい経験なんだから」と声をかけてあげたり、「本当の自分の答えって何か見つめてごらん」とか「過去の答えは、もう出す必要性ないよ」と伝えてあげたりすることが、一番のセルフコンパッションであり、自分への思いやりです。

「やりたいことをやればいい」は本当か?

「夢を叶えるためには、自分がやりたいと思うことを自由にやればいいんだよ」と言う人もいます。けれど私は、少し変わった人生を歩んできて、大勢の人のセッションをずっとやってきたうえで「それって本当かな」と疑問に思っています。

なんとなく自分がやりたいと思ったとしても、それは親が見せてくれた習慣から生まれている願望かもしれませんし、親から与えられた環境で叶えられることを選んでいる可能性もあるのです。

もちろん、やりたいことをそのままやって、すごくいい結果を生む人もいます。なんとなくやりたいと感じたことをそのままやるのが、本当に自分の個性を発揮させることにつながっている場合もあるのです。

しかし、親から見せられた習慣と与えられた環境で、自分の本来持っている個性を磨いていける人はほとんどいません。

まずは、名詞の「やりたい」を考える前に、あなたの根底に流れている得意技である命の動詞(たとえば私の場合は「挑戦する」「前進する」「変革する」)を見つけることが先決です。

その後に自分の生涯にわたって探究したいことは何か、本当にやりたいことは何かをやりながら悩み、見つけていけばいいのです。