「自責」と「他責」をバランス良く育てていく

自己完結型になってしまう理由は、生まれつきの性格もありますが、共通するのは、他人を信用していないという点です。

他人に頼るより自分で進めたほうが効率よく無駄なく進められるからです。自分のやることや考え方に口出しも干渉もされたくないのです。

このようなタイプの人間がリーダーだと、いきなりあなたに仕事をふってくることも多く、よくわからずオタオタしていると「頭が悪い」「仕事ができない」と評価されます。とてもやっかいです。

和田秀樹『逃げる勇気』(自由国民社)

攻撃の根っこにあるのは、コンプレックスの裏返しです。「頭が悪い」というのは、自分が何より言われたくないことでもあるのです。

一方の他責思考型は、当事者意識が薄いがゆえに、「自分のせいではない」「関係ない」ととらえるため、ストレスを抱えにくいというメリットがあります。

周囲を見渡して(良く言えば大局を見て)、客観的に物事をとらえて自分がいかに悪くないか、エクスキューズするのが上手です。

ずるいといえばずるいのですが、自責と他責の両方をバランス良く自分の中で育てていくことが重要です。

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