自律神経を整える食習慣は何か。自律神経専門整体師の原田賢さんは「疲れた時に突然チョコレートなどの甘いものを食べたり、頭をスッキリさせるためのコーヒーなどのカフェインも自律神経によくない。空腹時には自律神経にとって良いバナナやさつまいもを食べ、カフェインを断つといい」という――。

※本稿は、原田賢『忙しいビジネスパーソンのための自律神経の整え方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

チョコレート菓子を食べる女性
写真=iStock.com/Pheelings Media
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水の摂取が毎日1リットルなら、内臓の衰弱を疑う

1日にどのくらいの水分を摂取していますか?

みなさんにこのような質問をすると、「たくさん飲んでいます。1リットルは飲んでいますよ」という答えが返ってくることが多いのですが、残念ながら1日の水分摂取量としては足りていません。

1日に必要な水分摂取量の目安は最低1.5リットル。適正量は2リットルくらいといわれています。

私の整体院では内臓調整の施術を行っているのですが、その経験からお話しすると、自律神経の不調を訴える方のうち、水分摂取が1日1.5リットルに達していないと、内臓全般が弱っている傾向があります。

自律神経の乱れる仕組みからも、内臓が弱ると、自律神経は乱れていきます。

ところで「内臓の働きが悪い原因は水分にある」という考え方をご存じでしょうか? 代表的な水分を必要とする器官が胃です。食べたものが胃で消化され、その後いろいろな臓器の中を運ばれていきますが、その際に水分が必要となります。

内臓の働きが良い時とは、副交感神経が働いている時で、内臓の働きが良くない時は、交感神経が活発な時です。