発汗、肩こりは自己防衛のために起こる正常なストレス反応

危険を前にすると、不安や恐怖を感じて、環境に適応するために私たちの体にさまざまな反応が起こります。

自律神経の交感神経が優位になって、血圧が上昇し、発汗、口渇こうかつ動悸どうき、息苦しさ、肩こり、だるさなどがあらわれます。これらはすべて、自己防衛のために起こる正常なストレス反応です。

精神的に強いストレスを感じたとき、私たち人間はそれがこのような身体症状としてあらわれます。

うつ病の初期症状にある人は、「不安だ」「憂うつだ」といったメンタルの訴えよりも、「疲れた」「だるい」「眠れない」「食欲がない」といった身体的な不定愁訴を訴えることが多いのです。

適応障害をチェックする31項目

体がだるくて、学校または職場に行きたくない。

なかなか眠れず、朝起きられない。

……といったように、社会生活に支障が生じた状態を「適応障害」、またはストレス性障害といいます。

あなたに、すでに次のような症状が起こっていないか、チェックしてみてください。

これらの項目で、当てはまることが多ければ、いまの環境に適応していない可能性があります。

【図表1】身体的不調
出所=『逃げる勇気
【図表2】精神的不調
出所=『逃げる勇気
【図表3】日常生活・社会生活にあらわれる症状
出所=『逃げる勇気