まずは頭から30cm離して置いてみる

前述の理由からスマホは寝室に持ち込まず、充電は寝室の外でするのがベスト。

「明日の天気どうなるんだろう?」とか「あれはどういう意味だっけ?」など、ちょっと調べたいことがあるとき、スマホがそばにあるととても便利です。

その便利さをさておいても、私は夜にスマホを見る理由なんて1つもないと思っています。気になるのなら翌朝、起きてから見ればいいのです。

でも現実的には、なかなか一足飛びに、「スマホを寝室に持ち込まない」までたどり着くのは難しいでしょう。

そこで3ステップくらいで、枕元から離していくトレーニングをすることをおすすめします。

ステップ1は、枕元から離すこと。頭から30cmくらい離れたところに置くようにしましょう。もし30cm離れた場所に適当な置き場(サイドテーブルなど)がないのであれば、床に置いてもかまいません。

写真=iStock.com/DGLimages
※写真はイメージです

ステップ2はさらに体から離して、部屋の隅に置くようにします。最初はちょっと不便に感じるかもしれませんが、なければないで何とかなるものです。

それがわかった時点でステップ3。スマホを夜、寝室に持ち込まず、充電はリビングなどで済ませるようにしましょう。

1回でもトイレに起きると「夜間頻尿」

比較的スムーズに入眠できても、途中で何度か目が覚めてしまう「中途覚醒」や、早く目が覚めてしまう「早期覚醒」に悩まされている人が一定数います。

中途覚醒の原因で最も多いのは、夜中に尿意を感じて起きてしまうことです(早朝覚醒も原因と対策は共通することが多いので、以下でも「中途覚醒」と書いてあれば、早朝覚醒をする方も関係があると思ってお読みください)。

健康であれば本来、膀胱が朝まで尿を溜めておくことができるのですが、年齢とともに膀胱の弾力性が失われ、溜められるはずの尿を溜め切れずに尿意を感じてしまうことによります。1回でもトイレで起きる現象を「夜間頻尿」と呼びます。