3つの証券口座を使い分け16年間の安定利益

自分なりの投資のスタイルを見つけるために、3つの投資手法ごとに証券口座を分けて投資を始めました。1つ目が、配当利回り4%以上の高配当銘柄。2つ目は、証券会社や雑誌やネットなどで話題の流行銘柄。3つ目は、配当は高くないけれど割安感のあるバリュー株。これで、それぞれの口座の成績を見分けた結果、高配当株の成績がもっとも良かったため、配当利回り4%以上の高配当株を中心に買うという今の投資スタイルにたどり着きました。事実、私はこのやり方で16年ほど安定して利益を得られています。

高配当銘柄を選ぶときの「買いポイント」は3つあります。まずは、配当利回りが4%以上であること。そして、売り上げと営業・経常利益が右肩上がりであること。最後に増配傾向にある(少なくとも減配される可能性が低い)ことです。これらすべての基準を満たした銘柄を私は買いだと判断しています。逆にネットで話題になっている銘柄は高値掴みをしないためにも買わないようにしています。買い候補企業は主に『会社四季報』、IR資料から情報を得ています。その他投資の参考としては、日経新聞、X、「日経マネー」「ダイヤモンドZAI」などの雑誌を活用しています。

では、どのタイミングで売ればいいのか。私は次の2つのシグナルが出たときに売りの判断をしています。1つ目は配当利回りが2.5%を下回ったとき。2つ目は、「株主優待が廃止された」「業績悪化による減配がされた」など、当初考えていた買いのシナリオが崩れたときです。

今は中小型株が復活の兆しがあるため、「高配当×中小型株」に注目しています。なかでもオリコン(4800)と、モバイルファクトリー(3912)には期待しています。オリコンは2期ぶりの経常最高益更新を見込むなど業績好調で、配当利回りも4%を超えています。顧客満足度調査事業が伸びていて営業利益率が高いのも、この会社を高く評価している理由の一つです。

モバイルファクトリーは「ステーションメモリーズ!」という全国に9000カ所以上ある駅を対象としたスマホゲームを運営しています。コロナ前からの根強いファンがいて、営業利益率も30%弱と、しっかりと稼ぐ力のある会社であると考えています。自己資本比率は77.6%と財務は盤石で、今期大幅増配によって配当利回りも4%を優に超えています。