不信任決議→議会解散する初の首長になるのか
メディアはスクラムを組んで、「県政を混乱させた斎藤知事は辞めろ」と喧しいが、内部通報制度を蔑ろにしたという根拠を、さらに細かく検証する必要があるのではないか。
斎藤知事は、メディアからのあけすけな質問にも、カメラの前で表情を変えることなく、よどみなく答える。自分のやっていることに一点の瑕疵もないと考えていなくてはできないことであろう。
少なくとも、彼が辞めない理由を、「退職金を満額もらいたい」「知事を失職したらどこへも行くところがない」といった姑息な動機に結びつけるのは、間違いだと思う。
私たちは、ほとんどのメディアや世論が「右を向いた」時は危険だということを経験的に知っている。今回の斎藤知事報道でも、同じようなことが繰り返されていないか、今一度冷静に検証してみる必要があると思う。
私は、斎藤知事は不信任決議が可決されても辞めず、解散に打って出る初の首長になるのではないかと考えている。
そして、解散・選挙の中で、有権者たちが今一度、斎藤氏の知事としての業績や、彼がやろうとしていた県政の方向性、知事としての資質について“冷静”に考え、判断する時間が持てることはいいことだと考える。それがどんな判断になろうとも。