水道水だと白血球やマクロファージにダメージ
【理由その2】傷の周りに残っている正常で免疫機能がある細胞に、ダメージを与えないこと
前述したように、傷を治すために、そして感染しないためには傷の周りにいる正常細胞から出る白血球やマクロファージといった免疫細胞などの働きが欠かせません。これらも細胞でできているので、浸透圧の違う水道水によってダメージを受けてしまいます。
ただ、先ほどから述べている通り、大量の生理食塩水を即座に外出先で準備できる人はあまりいないと思いますので、その場合はとにかく洗浄することを重視して、流水で構わないのでよく洗いましょう。
生理食塩水の作り方
参考までに生理食塩水の簡単な作り方を載せておきます。「生理食塩水=濃度がおよそ0.9%の食塩水」のことですから、100mlの水に0.9gの食塩が溶けているものであればOKです。
洗った後は、創傷保護剤(なければ絆創膏)を貼りましょう。うまくできれば乾かさず、かさぶたを作らずに済み、最もきれない状態で治りますよ。
擦り傷や切り傷は、アルコールや市販消毒液などで傷口を消毒しない。
入ってしまったゴミなどは取り除き、生理食塩水(なかったら流水でOK)で十分に洗い流す。洗った後は、創傷保護剤(なければ絆創膏)を貼る。