健康のためにはどの野菜を食べればいいのか。野菜ソムリエの梅田みどりさんは「例えばサラダなら、レタスの代わりにアブラナ科の野菜を入れるといい。アブラナ科には『グルコシノレート』というがん予防成分が含まれている」という――。
※本稿は、梅田みどり『野菜ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
「むくみ」を和らげてくれる「野菜」
野菜に含まれる成分には、むくみなどの不快な症状を和らげてくれるものがあります。
お酒を飲んだ翌日や、睡眠不足、立ちっぱなしなど、様々な原因で引き起こされる「むくみ」の症状には、日本人の多くの人が悩まされています。
特に女性は、妊娠や月経周期などでホルモンのバランスが変動するたびにむくみやすくなります。
病気によるむくみを除いて、むくみとは、皮膚の下に余分な水分がたまっている状態です。
通常体内の水分は、動脈から身体の各組織ににじみ出て、役目を終えると静脈やリンパ管に戻ります。
しかし、何らかの原因で静脈やリンパ管に回収されにくくなると、たまった水分で皮膚がふくらんだような状態になり、むくみが起こります。
同じ姿勢が続くと足がむくむ
日常的に起こるむくみは顔や手足など局所的に起こりますが、むくみの原因は様々です。
むくみの原因となるシーンをいくつかご紹介します。
・原因1 長時間のデスクワークや立ちっぱなし
同じ姿勢が続くと、重力によって足に血液がたまりやすくなります。同時に筋肉の活動が不足するので、足の血液やリンパ液の循環が減少し、ふくらはぎがむくみます。