話に引き込む! デール・カーネギーの引用術

偉人や成功者の名言、誰かのスピーチや書籍、新聞などの言葉、心に残った漫画のセリフまで……こうした名言を引用することはもちろんです。これに加えて、自分が体験したことや、誰かから聞いた話といったエピソード、たとえ話や論拠の支えとなるデータまでを含め、過去にあった出来事や以前伝えた話も引用として捉えます。

上野陽子『心に刺さる、印象に強く残る 超・引用力』(青春出版社)

人を動かす』や『話し方入門』などの著書でも知られるデール・カーネギー氏は、自分であれ誰かの身の回りの人の話題であれ、とにかくエピソードや名言を話の流れで多用します。前回記事でご紹介したように本当に起きた出来事だからこそ、話が生き生きしています。

しかも、エピソードを使ってストーリーに引き込むような引用をするので、知らずに引き込まれるほど魅力的な話の仕上がりに。

自分の体験談でも他者のものでも、あらゆる事例を適切に盛り込むことで、相手の心に響く話になるものです。こうして上手に入れ込んだ「引用」をエッセンスとすることで、印象に残る「刺さる」話になることでしょう。

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