職場と仕事がすべてだと思ってはいけない

あなた自身が残っていなければ仕事はないのと同じです。自分を守るためには、あなたを支える健全な人間関係(いつ役立つかわからない人間関係ではなく)に時間とお金をかけましょう。

お願いごとがあるときばかり頼ってくる人は誰からも好かれません。職場がすべてだと思わずに、自分が長い間やりたいことはどういう性格をしているのか、どういう方向なのかを考えることもまた大いに役立ちます。方向が合っていれば、今スピードを出せなくても大丈夫。「結果的に」成功したように見える人たちのキャリアを見てみると、ぶれる時期もあれば、下降気味の時期もあった人が多いものです。

仕事がうまくいかないときは、健康や勉強に目を向けてみましょう。特に組織の人事問題が深刻なら、次の異動を待ったり、職場を移ったりする人もいるでしょう。

仕事がうまくいかないときこそ休息を大事にする

耐えればいいのはわかっていても、その余力がないとしたら? 私はそういうときはいつも「最小限の生活」で回していくよう努力します。「モア」じゃなく「レス」で。仕事を減らして(当然だ)、SNSをやめて(他人の成果に影響を受けない)、遊ぶ代わりに休む(どこかにアップロードしなくてもいい、再充電ではなくただ心をまっさらにする時間を持つ)。

仕事がうまくいかないからといって、休息まで適当にすませてはいけません。燃え尽きを経験していない人たちは、計画をちゃんと立ててルーティンを決めて実践し、超過達成するときは超過達成をすればいいと考える。そうじゃないのです!

超過達成に味をしめると、その量を日常的なルーティンにとり入れるという愚を犯し、ある日、体が悲鳴をあげて、貯まったものをもっとがんばって片づけて、それが燃え尽きにつながるという悪循環を招きます。

仕事をするのと同じくらい休むことも重要です。燃え尽きは成果をきちんと出していた人が、一定レベルの成果を出してから、その後はいくらがんばっても現状維持しかできないときに起こるのです。