遮音性能の高い二重窓が必要になる

2つめの理由として、1階の寝室だと、人通りの多い道路に面していることも多く、遅い時間に話し声やエンジン音にびっくりして起きてしまうことがあるからです。

そのような位置に寝室を置く場合は、遮音性能の高い二重窓にするなどの対策を講じたほうがいいでしょう。

3つめの理由は、1階に寝室を設けると冬場寒いからです。

とくにリビングが2階にあって、2階に人が集まっていると、寝るために下りたときにかなりの寒さを感じてしまいます。

1階は、地面の冷えがダイレクトに伝わってくるので、とくに足元の冷えには注意しなければなりません。早朝もかなり冷えます。

「日当たりのいい大きな窓」は断熱に注意

冬の寒さを軽減するには、設計の段階で床下の断熱や窓の大きさ、数に気配りをする必要があります。

日当たりがよくなるからと大きな掃き出し窓を設置して、ほかの方角にも大きめの窓を設置する場合もあります。昼間、日光を取り入れられればよいのですが、カーテンやシャッターをほとんど閉めっぱなしの環境では、夜の寒さが増してしまいます。

窓の近くにベッドを置いているとさらに寒さを感じてしまうので、寝室の窓は断熱ガラスを使用したり、断熱シートを貼ったりするとよいでしょう。

写真=iStock.com/KatarzynaBialasiewicz
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窓の断熱性を高めると、暮らしの快適度がグーンとアップします。

寒さや暑さは窓から来るといわれるように、窓が大きいことや多いことがマイナスに働いてしまう場合もあります。部屋の用途やライフスタイルに応じて最適なサイズや数を選びましょう。