「日々の生活」を大切にしてほしい
しかし、「これは入試に出るから覚えろ」「この問題のときはとりあえずこの式で解け」といった勉強だけをしていると、勉強が楽しいと思えないばかりか、自分で考えることができなくなってしまう。また、幼いときから習い事やドリル学習といった“先取り”ばかりに走ってしまうと、遊びや生活で得られるさまざまな体験ができず、自分の経験と照らし合わせて考えることができなくなる。
ただ、幼少期のどの経験が「勉強好き」に化けるかは分からない。だが、たまたま良いタイミングで何かの経験をして、それが知的好奇心を刺激し、学びに向かうことがある。この「偶然」を信じて、日々の生活を大切にしてほしい。そして、それは子供が生まれた瞬間から始まっている。