話の方向性を左右する質問力はとても重要

話し方は、聞き方+質問で構成されています。

だから、会話の中で、相槌にどんな言葉を選ぶのか、どんな姿勢や表情で話を聞くのかで、会話が弾むかどうかが決まります。

そして、話の方向性を左右する質問力はとても重要です。

柔道でいえば、相槌や頷きなどの基本的な傾聴力は受け身です。できないと会話で大怪我をします。質問は投げ技です。技のキレで一本勝ちで勝利するのか、技ありで有利に試合を運ぶのか、はたまた技を返されて負けるかが決まります。

しかし、多くの人がその効果の大きさを知らず、自分本位の質問やマニュアル通りの質問をして、相手から信頼される、愛される機会を失っています。

質問力を磨けば、あなたの影響力は飛躍的に向上するでしょう。

モテる人が15分以内に行う質問の数

「いい人なんだけど、話していて楽しくない……」
「仕事はできるのに、人から好かれない」
「頭がキレて、顔もスタイルもいいのになぜかモテない人がいる」

その原因は、自分の話ばかりしているからです。

昔から、話し上手は聞き上手と言われるぐらい、聞き方はコミュニケーションがうまくいくかどうかの鍵を握っています。話し上手な人は、相手から話を引き出します。

では、モテる人はどんな会話をしているのでしょうか?

ハーバード大学が行った実験では、短時間で男女が席を移動してできるだけ多くの人と会話をするスピードデートで、

①15分以内に最低でも9つの質問をする人
②15分以内に4つ以下の質問をする人

を設定し、異性と話をしてもらいました。すると被験者は、自分に多く質問をしてくれた人に「次も会いたい」と好感を抱いたのです。

なぜなら、質問が多い=自分に関心があると認識するからです。

あなたも、好きなタレントやスポーツ選手と会ったら、たくさん質問しませんか?

好意や関心は、質問となって表れるものなのです。だから、人は質問をしてくれる人=自分に好意や関心がある人と認識します。

写真=iStock.com/patpitchaya
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