モテる人はどんな会話をしているか。カウンセラーの藤本梨恵子さんは「話し上手は聞き上手と言われるぐらい、聞き方はコミュニケーションがうまくいくかどうかの鍵を握っている。ハーバード大学が行った実験では、短時間で男女が席を移動してできるだけ多くの人と会話をするスピードデートで、『15分以内に4つ以下の質問をする人』より『最低でも9つの質問をする人』に『次も会いたい』と好感を抱いた。質問力を上げるには、相手の良い面にスポットを当てて、相手を好きになることが近道である」という――。

※本稿は、藤本梨恵子『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

質問とソリューションの概念
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友を得るには相手に純粋な関心を寄せる

あなたが会話で大切にしていることは何ですか?

わかりやすく、簡潔に話すことでしょうか? 流暢に澱みなく話すことでしょうか?

では、何のためにそれをしているのでしょうか。

多くの人は、モテたい、交渉を有利に運びたい、嫌われたくないなど、人といい関係を構築することを目的にしていると思います。

もし、相手の反応を気にせず喋るだけなら、今はYouTubeなどで一人語りもできる時代です。しかし、そうではなく、多くの人が相手とコミュニケーションをとり、親しくなったり、影響力を持ちたいと考えています。

自己啓発の大家と呼ばれるデール・カーネギーは、「友を得るには相手の関心をひこうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ」と言っています。

人に好かれる話し方というのは、実は聞き方なのです。人は自分の話を聞いてくれる人に関心を持ちます。さらに、相手に好意や関心を示す一番簡単な方法は、相手の関心事に対して質問することです。だから、聞き上手は話し上手と言われるのです。

人とコミュニケーションをとる上での聞き方の重要性や具体的な方法は、拙書『なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣』でもお伝えしましたので、読んでいただければ会話がラクになるはずです。