職場の超厳重警備をいつまで続けるか
今後の課題は、公務と日本赤十字での仕事とのバランスである。皇族の数が足らないうえに単独公務開始が遅れていることもあるので、公務優先と思う人もいるだろうし、愛子さまが望まれるなら日本赤十字社での仕事を優先で良いという意見もあろう。
また、愛子さまが日本赤十字社という大きな組織の本社(東京都港区)で勤務されると、警備と業務のバランスが難しい。これまでの皇族は、小規模の施設で働いておられたり、かつて日本赤十字社で働かれていた三笠宮家の瑶子さまもSPを付ける以上の警備はしなかった。
ところが、関係者によると、愛子さまの場合は厳重警備のため、最初の1週間、通用門の一部閉鎖、夜間の裏口の閉鎖、宅配業者などの立ち入り禁止、勤務されている部署への一般人立ち入り禁止などが実施され、現場では戸惑いがあるようだ。その後、宅配便の扱いなどは少し緩和されたようだが、いまのままの状態は続けられず、バランスをどこで取るか苦慮しそうだ。
現状では、同じ部署の同僚との接触に留まっているそうだが、せめて、他の職員も気軽に声をかけられるようにしないと、愛子さまが気の毒だ。
難問は結婚相手をどうやって選ぶか
そして、もうひとつの難問がご結婚。いま進められている皇位継承問題の検討では、上記の有識者会議の提案が認められ、愛子さまが皇位を継承する可能性は想定外の事態がない限りはなくなる一方、ご希望なら、結婚後も皇族として留まられることになる。
結びつきが普通の家族以上に強いご両親の両陛下と愛子さまにとっては嬉しいことかもしれないが、結婚相手を制約するのも事実である。
また、中学・高校が女子校で、大学でも一般的なキャンパスライフを送れなかったので、愛子さまが幸福になっていただける男性をみつけるためには、相当、周囲の工夫が必要になる。海外への旅行なども含めて、遠慮せずに経験を広げてほしい。