入試に打ち勝つには、まずは受験情報の収集から

竹内薫『東大卒エリートの広く深い学び方』(かんき出版)

世界ランキング30位から100位あたりの「東大クラス」の大学の多くは、東大よりもはるかに入りやすいのが現実です(英語ができればの話ですが……)。前ページで紹介したように、大学入試には一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜があるので、必ずしもいまは一般選抜で受験する必要はありません。

そこで留学から戻った私が狙うのが、社会人選抜や帰国子女選抜などを対象に特別枠を設けて選抜する「特別選抜」という枠です。

実は、東大には一般選抜のほかに、共通テスト(旧センター試験)を受験しなくても、IB(国際バカロレア機構が提供する教育プログラム)を取得することで入学できる方法があるのです。それは、「外国学校卒業学生特別選考」というものです。東大のウェブサイトには、次ページのような記載があります。

私がいま受験生なら、この入試制度を利用して東大を目指すでしょう。留学して高校の3年間を海外で勉強することで英語力が身につくうえ、東大に限らずこうした特別選抜での受験オプションが格段に増えるからです。

大学のウェブサイトには、学部・学科ごとに入試情報が掲載されています。入試情報のページで、入試制度に関する詳細を調べてみると、複数の入試制度が用意されていることを知ることができます。

また、入試制度の仕組みに加えて、出願要項や募集要項も確認しておくことで、自分に合う入試制度を利用することができます。入試に打ち勝つには、まずは受験情報の収集からです。

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