若い世代で孤独を感じる割合が高い

この孤独感に関して、他の属性との関連を見ていくと、次のような姿が見えてきます。まず、配偶状態を見ると、未婚や離別した人ほど、常に孤独を感じている割合が高くなっていました。また独居者ほど、孤独感が高くなっていました。仕事や所得面については、失業していたり、世帯年収が100万円未満である場合に孤独感が高くなっていたのです。

以上の内容を整理すると、「50代男性、30代女性、未婚者・離別者、独居者、失業者、低所得者が孤独感を感じやすい」といえます。

これらの中でも特に気になるのが比較的若い層で孤独を感じる割合が高いという現状です。常に孤独を感じている状態は、健康面にとってマイナスであり、仕事や学業にも何らかの障害をもたらしている可能性が考えられます。

日本人の孤立に陥る割合は世界でトップクラス

次に国際比較の視点から、日本の状況を見ていきたいと思います。図表1はOECD加盟国において、友人、同僚、または社会的グループの他の人々とほとんど時間を過ごさない割合を見ています。

なんと日本人は、家族以外の人と社交のためにめったに付き合わない比率がOECDの中でも最も高くなっていました。OECD諸国の中でも、日本人は人付き合いが少なく、社会的に孤立しやすいと言えるでしょう。

ちなみに図表1のデータは2005年のものであり、今から19年も前のデータです。その後の変化を国際比較したデータはないのですが、時系列的に日本人の人付き合いがどのように変化したのかを示すデータは存在しています。

それが図表2であり、これは近隣の人との望ましい付き合い方がどう変化してきたのかを示しています。

出典=NHK放送文化研究所「『日本人の意識』調査

この図から明らかなとおり、近隣の人とは会った時に挨拶する程度の付き合いが良いと考える人が増え、逆に相談したり、助け合える付き合いが良いと考える人が減っています。

日本人は、周りの人と深い付き合いを避け、ほどほどの付き合いが良いと考えるようになったといえるでしょう。これは日本人の孤独・孤立化が進展していることを示唆するのではないでしょうか。