気遣いのいらない新潮は書いていると思いきや…

A子さんの実業団チーム退団が発表されたのは昨年の4月24日。その直後に、彼女はロサンゼルスへ行っていて、その滞在中に大谷は6号ホームランを放っていたそうだ。

だが、昨年の8月23日、右肘の靭帯じんたい損傷が判明する。その頃も、A子さんはロスに1週間滞在していたという。

さらに11月、大谷がFA権を正式に取得した頃も、彼女は短期間、大谷のところに行っていたというのである。

ここまで詳しく大谷と新妻のことをつかんでいながら、なぜか、実名も顔写真もなし。これはきっと、自社の『Number』と大谷との関係に支障をきたさないように気を遣ってのことだろう。

そうした気遣いのいらない新潮なら、実名・顔写真付きで報じているはずだと見てみると、こちらもこう触れているだけ。

「『練習施設』で初めて出会い、離れていても一緒のドラマを同時に鑑賞して楽しめる、小説好きな28歳の女性。そんな大谷選手の妻がお披露目されるのを多くのファンが待ち望んでいる」

テレビ局は「大谷妻を出せたら金一封を出す」と号令

サンデー毎日(3月17日号)でコラムニストの山田美保子はこう書いている。

「大谷選手と個人的な付き合いのあるディレクターやアナウンサーもワイドショーの中にはいる。『たとえ素性がわかったとしても、今日は扱えない』『名指しで誤報だと言われたメディアもあるらしい』『大谷があれだけ嫌がってるんだから独走することはさすがにできないだろう』などの声が聞こえてきた」

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テレビ現場の弱腰が見えてくる。

週刊現代(3月16・23日号)は、大谷の妻をテレビに出せというげきが現場に飛ばされ、「なんとしてでも大谷妻の出演にこぎつけるべく、驚きの手法に出る局まで現れた。『大谷妻を出せたら金一封を出す』と、局員に伝達したキー局まであるというのだ」。その額100万円は下らないというのだが、そのために、大谷の妻にまったく触れないというのは本末転倒。もし、これが本当ならメディアの役割放棄といわざるを得ない。

しかし、写真週刊誌はそんなことはあるまい。

FLASH(3月19日号)は大谷翔平に忖度そんたくなどしないはずだ。やはり、「本誌は詳細を確認すべく大谷のおばと思われる親族のもとを訪れた。

『私たちのところには報告は来ていません。何もお話しできないので……。ありがとうございます』」

おばと思われるとは? 一体何のことかわからないが、彼女の兄にも取材を試みているから、“禁断”の親族取材を敢行したようだが、そこまでで終わり。