「わからないことはググれ」の問題点

「人には迷惑をかけないようにしたい」

緊張しいな人は、よくこう言います。

「ダメな人間と思われたくない」「迷惑をかけて嫌われたくない」といった思いが強いように感じます。

また、「わからないことはググれ」といった言葉があります。

「わからないことがあったら、人に聞く前にまずは自分でGoogleで検索をして調べましょう。それでもわからないときは人に聞いて教えてもらいましょう」という意味だと私はとらえています。

しかし、以前はこのような意味だと思っていました。

「わからないことがあったら、わかるまでGoogleで検索をして調べましょう。人に聞くのは迷惑行為なのでやめましょう」

例えば、初めて行く場所で道に迷ったとします。極度の緊張しいな人であれば、周りの人に聞くことはせず、ほぼ100%の確率でスマホを開き地図アプリなどで道を調べるはずです。

しかし、アプリが示す方へ進んでも、目的地に辿り着けないときもあると思います。

道だけではなく、ふとわからないことがあったとき。

プライベートのみならず、仕事でわからないことがあったとき。

選択肢は2つです。

人に聞くか、何が何でもネットで調べてどうにかしようとがんばるか。

あなたは、いつもどうしていますか?

私たちは、もう少し周りの人に頼ってもいい

ここで、お伝えしたいことが2つあります。

1つ目。

迷惑かどうかは、あなたが決めることではありません。

迷惑かどうかは、相手が決めることです。

2つ目。

人間は、助け合いながら生きていいのです。

例えば、もし、あなたが逆の立場になったらと想像してみてください。

「道を聞いてくるなんて、迷惑な人だ」と思うでしょうか?

道に困っている人が目の前にいたら、ただ、助けようと寄り添うのではないでしょうか?

たしかに、ここまでインターネットが普及した今、わからないことがあったらまずは自分で調べてみる姿勢は素晴らしいと思います。

しかし、インターネットに何もかもすべての正解が載っているわけではありません。仮に正解が載っていたとしても、膨大な情報の中から正解のページに辿りつけないこともあります。

緊張しいな人は、何もかも1人で抱えるクセがついている人が多いです。

丸山久美子『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)

私たちは、もう少し周りの人に頼ってもいいのではないでしょうか?

相手によっては、迷惑だと言う人もいるかもしれません。

しかし、私は道を聞くようになって初めて気がついたのですが、世の中の多くの人は想像以上に優しく親切に接してくれます。快く救いの手を差し伸べてくれます。

調べてもわからなかったら、人に聞く習慣をつけましょう。

教えてもらってもいいのです。

人間1人では生きていけないのですから。

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