「○○社長」と名前を添えて呼ぶ習慣をつける
相手が上役であればあるほど身が引き締まり、緊張が高まる気持ちはよくわかります。
でも、相手の役職によって、失礼か失礼でないかが変わるのはおかしいですよね。
たしかに役職の高い肩書きには威力がありますが、肩書きとは、社内での役割を示す記号のようなものです。
その会社がなくなれば肩書きもなくなるので、結局、最後に残るのはその人だけになります。
ぜひ、肩書きだけでなく、その人自身を示す名前にも目を向けてみましょう。
世の中には、役職を振りかざす人もいます。
その役職まで登りつめたことをひけらかしたい人もいれば、ブランディングの戦略として使っている人もいます。
様々なタイプの社長がいますが、相手がどんなタイプであれ、役職だけでなく名前にも目を向け覚えましょう。そして、「社長」ではなく「○○社長」と名前を添えて呼ぶ習慣をつけてください。
「社長」と呼ばれるのが好きではない人は、「○○さんでいいよ」と言ってくれます。そのときは萎縮せず、「○○さん」と呼んであげてください。
社長であっても1人の人間です。
距離を置かれるのが好きな社長もいれば、寂しく思う社長もいます。
ただ役職だけ見て萎縮するのではなく、役職+名前まで見る習慣をつけましょう。
その上で、呼び方はお相手に合わせていくのがベストです。
居心地のよさにどっぷり浸かると、外の世界へ出て苦労する
新しいチームでの業務、部署移動、転職……。
慣れていない人の輪に入るのは、緊張しいな私たちにとってハードルが高いことです。
ハードルが高いという理由で、その機会を極力作らないように生きている人もいます。
でも、そういう人ほど、人前に出ると緊張して話せなくなってしまいます。
私が学生の頃は、クラス替えの度に全員の前で自己紹介をする機会がありました。
大きな声でハキハキ話せる人は、部活やバイトをしている人ばかりでした。緊張せずに話せているように見えて、意外にも「緊張した〜!」と言っていました。
対して、声が小さくて聞こえなかったり、「えっと……その……」と言葉が出なくなってしまうタイプの人は、いつも1人で過ごしているか、同じ友達と同じような話ばかりしている印象の人たちでした。
いつも同じ人と話していると、会話のペースを掴めて、お互いに使う言葉も似てきます。何より、相手がどういう人かわかるので安心して話すことができます。
同じ人、慣れた人と話す方が、圧倒的に居心地がいいものです。こういう時間は、もちろん大切です。
しかし、この居心地のよさにどっぷり浸かってしまうと、外の世界へ出たときに苦労します。