プレゼン本番に強い人は何をしているのか。緊張しいから話し方のプロになった丸山久美子さんは「プレゼン資料を作ることに一生懸命になりすぎて『資料を使って話すのは本番が初めて』という人はだいたい失敗する。緊張しても話せるようになるためには『準備<練習』で過ごす習慣をつけることだ。その際に本番での自分や周りの人の様子をイメージしながら、台本に書いてある言葉を声に出して読むと、本番で緊張しても練習の成果を発揮できる」という――。

※本稿は、丸山久美子『緊張しても「うまく話せる人」と「話せない人」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

プレゼンテーションを行うスーツを着た日本のビジネスマン
写真=iStock.com/west
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頭で考えている5分と、声を出して話してみる5分はあまりにも違う

「絶対に緊張するとわかっていたからこそ、事前に時間を作って準備したのに……全然うまく話せなかった……」

こうなってしまうのは、練習の時間を確保していないことが原因です。

例えば、30分間のプレゼンを任されたとしましょう。

当日を迎えるまで、あなたならどう過ごしますか?

話の内容や構成を考え、パワーポイントで資料を作り、台本も作るかもしれません。

ココからココまでを5分、ココからココまでを10分……と時間配分を決める人もいるかもしれません。人前に出るなら……と、服を選ぶこともあるでしょう。

そうこうしている内に当日が迫ってきます。

「パワーポイントを仕上げなきゃ!」と、夜な夜な資料作成に没頭したり、当日は、プレゼン直前まで台本や資料をチェックしているかもしれません。

ズバリ、聞きます。

練習はしないんですか?

準備をする時間はあったのにうまく話せなかった原因は、このように、練習の時間が取れていないことにあるのです。

仮に、「ココからココまでを5分」と決めて台本準備をしていても、本当に5分で話せるかどうかはやってみないとわかりません。

頭で考えている5分と、声を出して話してみる5分はあまりにも違います。

早く話し終えてしまうかもしれないし、時間が足りないかもしれません。