特徴がわかってくると、気になる行動の見え方も変わる
一方で愛着の問題をもつこどもは、感情の問題があるため無視をすると余計に「こっちを向いてほしい」という気持ちが高まり、アピール行動が大きくなります。
すると、困った行動が増えたり、無視された人の言うことを聞かなくなったりしてしまいます。無視することでは関係性をつくれないからです。
ASDのこどもたちは、無視されたことをどうとらえるかで反応は変わります。
そもそも自分の行動を、他の人がどうとらえるかについてあまり興味がないので、結果として効果がないことが多くなります。
わが子のこととなると、客観的に観察して判断するのは簡単ではないかもしれません。それでも、それぞれの特徴の違いを知っておくと、むやみに心配する必要はなくなります。
こどもたちの“特徴”を見分ける際にチェックするといいポイントを図表1にまとめましたので、日常生活のなかでお子さんがどんな反応をしているか、観察してみてください。
お子さんの特徴がわかってくると、気になる行動の見え方もまた、変わってくると思います。