目標達成したいなら短期で全力をかける

また同時に、帰国後のことを考えると「何としても法律の知識を身につけなければ」という危機感もありました。

司法試験を受けて、弁護士として働くのはどうだろうと思いはじめたわけです。

佐藤孝幸『仕事と勉強を両立させる時間術』(クロスメディア・パブリッシング)

その際も、期限はやはり2年。

97年のはじめから、98年の末くらいまでの2年間で取得を目指しました。会計士事務所で働きながら勉強を続け、ビザがちょうど切れるタイミングで会社を辞め、転職活動をしながらの勉強。

結果的にはこれがうまくいき、今も続けている弁護士としてのキャリアがスタートしたわけです。その間の具体的なスケジュール管理、手法についてはのちほど見ていきますが、まずは「○年間、○カ月、○週間でやる」という目標を立てたら、そのために全力を尽くすことです。

全力というのは、本業の手を抜いて勉強に力を注ぐということではありません。

ムダな時間を一切なくして、残業をしないように業務をこなし、勉強をする。

どこかの手を抜くよりも、どちらも全力でやる方がかえって効率がよくなり、いい循環を生みます。

そして、目標設定はあくまでも短期間で。だらだらと続けていてもまったく意味がありません。目標を達成するときは、太く短くでいきましょう。

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