和牛のイメージが一変

このとき、僕の和牛のイメージはガラッと変わりました。

それまでにいろいろな牛肉を食べてきましたが、こんなにおいしい牛肉は初めてでした。「なるほど、これが和牛というカテゴリーなのか」と改めて思ったのです。

写真=iStock.com/Grafissimo
※写真はイメージです

人生で初めての体験

尾崎牛を食べた翌日の朝、起きてびっくりしたのは、まったく胃がもたれていなかったことです。

あれだけのサシが入った和牛を食べて、とてもクリーンな感覚。それは人生で初めての感動体験でした。

アメリカから帰る飛行機で僕の中に浮かんでいたのは、あの和牛のおいしさでした。これこそが、僕なりの一人称のマーケティングでした。

そしてこの直感は、結果的に正しかったことが後にわかるのです。

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