恥ずかしがらずにとことん自分を愛する
これを読んでいる方はきっと「お金を貯めたい! お金持ちになりたい」という思いを持っている方だと思います。だったら絶対条件として「自分を好きになる」ということに対する恥じらいを捨ててください。この世界に生まれてきたからには「自分」から逃げることはできません。
「自分なんて」と思う人生と「自分だからこそ」と思う人生と、どちらが楽しいでしょうか? 恥ずかしがったり、照れたりすることなく、とことん「自分」を愛しましょう。そこが徹底されていない限り、どんなにお金について、テクニカルな話を読んで実践したところで幸せになれません。幸せになるための最強の道具である「お金」を集める意味もなくなってしまいます。
お金という道具を使いこなして役に立てる
私自身、最初から「自分を愛する」ようになれたかというと、そうでもありません。肥満児で、運動神経も鈍く、勉強も中途半端で、家柄も普通、しかもゲイ。慶應義塾大学に入った時にはコンプレックスの塊でした。40歳くらいまでずっとそうだったと思います。もう少し自分を早くから受け入れて愛してあげられていたら、もっと現在(いま)は変わっていたかもしれません。
でもそれも今では不器用な私らしいなと思っています。コンプレックスを抱えてもがき続けて、さんざっぱら嫉妬して、歯ぎしりして、悔しがる人生で、壁にぶつかり続けたからこそ得たことがたくさんありました。まさに「ピンチはチェンジ」です。ピンチのたびに反省したり、考え続けたりして立ち上がってきました。そして幸せになる道具「お金」との付き合い方を学びました。
現代社会において「お金」というパワフルな道具を使いこなして、自分の幸せに役立てるには、お金と向きあう「お作法」が必要です。「お作法」さえ理解していれば、どんなに時代が変化していても対応できるのです。