大阪から芸人を呼ぶときは深夜バスでなく新幹線
大阪の芸人さんにオファーをして来ていただくときも、格安の深夜バスを使わずに、新幹線の交通費をお支払いしてお願いしています。マネージャーさんから「バスで向かわせます」と言われても、「新幹線で」と伝えて替えてもらっていました。これも芸人さんのためです。
一度、大阪から30組ぐらいの芸人さんが深夜バスで来たことがあり、そのときに到着した芸人さんのほぼ全員が疲弊していたんですね。それを見てから、今後は絶対にバスはやめようと心に決めました。わざわざ大阪から来ていただくわけですし、しっかりゲストとしてお迎えしたいんです。
最近はどうかわからないですが、当時の吉本の芸人さんの移動は、人気のある芸人さんでも若手だとバス移動が多かったみたいで、当時出てもらっていた方から毎回「新幹線とホテル代まで出してもらって本当ありがとうございます!」と感謝されることが多かったです。
逆に、東京から名古屋や大阪に行くときも必ず新幹線移動でお願いしています。
とはいえ、新幹線では、昔、こんな失敗も……。
2007年頃、毎月大阪に東京の芸人さんを連れていってライブをやっていたことがありました。当時は、ようやくバイトを辞めることができて、K-PROの仕事だけでギリギリ生活できるようになったばかりの頃で、できるだけ安く行けないかと、当時1カ月前に「こだま」を予約したら9000円で新大阪に行ける割引サービスがあったので、それを利用していたんです。
往復8時間の車内で明るく話してくれた売れっ子芸人
ただ、普段芸人さんは、どんなに事務所がケチってもこだまには乗らないんですね。
ただでさえ新大阪まで2時間半と長いのに、こだまだと4時間を超えるんです(森脇健児さんはご自宅のある京都から東京への移動のとき、あえてこだまに乗って話すネタを練っているそうですが……)。
なので、ほとんどの芸人さんから大不評で、中には、「追加料金自分で出すから、のぞみにして先に帰りますね」と、チケット変更をされている方もいました。
今考えたら本当に申し訳なく、反省しています。
そんな中、吉本興業のピン芸人、佐久間一行さんは、「僕、こだま久々に乗りますよー!」「新幹線大好きなんで、ゆっくり行きましょう!」と明るく、優しく接してくれて、車内でもずっと往復8時間もお話ししてくれました。
私の愚痴も聞いてくれて、好きだったテレビ番組の話などもできました。本当にテレビで見る雰囲気のままの、優しくて素敵な方でした。