不動産の対処方法は3つだけ
タイプ③不動産の対処方法の全体を理解して進める
空き家を所有し、そして片付けまで終わった。そんな人はページ図表1の③のタイプに当てはまる方も多くいます。一日も早く対処しましょう。
しかし、不動産会社に自分の物件の対処を依頼しようにも、どんな対応方法があるのかすら知らない方も多いことでしょう。まずは不動産取引の全体像を把握して、相談先の不動産会社から提案されるものが空き家について回る問題に対して網羅的なのか、それとも部分的なのかを整理することが大切です。
足りない部分があれば、別の会社にも話を聞いてみます。その際に、聞くべきことも明確ですよね。「他社では売ることを前提に話をされたのですが、貸したりはできないのでしょうか?」と。
空き家とはいえ、早期に対処できれば立派に売れる中古不動産です。これからお話しする方法で、手持ち資金の有無や、実家がある地域の市場も勘案しながら対処を検討してみましょう。
網羅的に選択肢を出した上で、自分の望む方向で実現可能な手段を選択します。
まず、不動産の対処方法は、3つしかありません。
その2、貸す
その3、自分が使うか、家族か親族の誰かが住む
このどれかです。
放置で得することは何もない
空き家問題の本質のひとつは、長らく放置することで、その間の費用が増え、のちの収益も減少させてしまうことにあります。それどころか、将来処理をする際にも、さらに出費が増えてしまう可能性も高い。
逆に考えると、今すぐにでも親と話すこと。これは0円です。次に片付けをする、そして物件の状態がよいうちに不動産会社に相談すること。すべて早めの対応が、かかる費用を軽減し、よい条件で売れる/貸せる可能性を高めます。
図表2で詳しく説明しますが、当然、僕たちでいう「0.5次対応」で早く手を付ければ、1次対応、2次対応でコストを少なく、高い価値でプラスの取引ができます。