モバイル業界も「敵の敵は味方」
宮川社長は「ラブコールではない」として、具体的にすぐに救済する意向があるわけではないとしている。
しかし、「NTT法の見直しに対して通信事業者が集まって話をしている。そのなかで三木谷氏もいろいろな発言をしているが、非常に正論で、僕は経営者として尊敬できる人だと思っている。そういう点においても(楽天モバイルには)なくなってほしくないなというふうに思っている」とも語っていた。
NTT法の見直しで、NTTが一方的な主張を繰り返す中、KDDIとソフトバンク、さらには楽天モバイルの距離が一気に縮まった感がある。まさに「敵の敵は味方」というわけだ。
現在、楽天モバイルは、KDDIから一方的に不利な条件でローミング接続契約をされている可能性があるが、ここにソフトバンクが割って入ってくれば、まさに「相見積もり」がとれるようになる。宮川社長の暴走気味な「救いの手」は、あながち楽天モバイルにとっても悪くない話なのではないだろうか。