眠れないのは、僕一人じゃない

眠れない理由は、仕事上のいろいろなストレスにある。でも、仕事を辞めてしまったら、はたしてラクになって眠れるのだろうか。きっと、そうではないはず。仕事上の問題や、人間関係は、僕自身の力ではどうにもなりません。ならば、新しい習慣を取り入れたり、ライフスタイルの見直しなど、自分自身で解決できることから取り組んでいけば、改善に結びつくはずです。

そしてこんなことも考えました。

「眠れないのは、僕一人じゃない」

世の中のひとのほとんどが、眠れないような悩みを抱えて生きています。

べつに、僕だけが悲しむ必要はないのです。「まあ、眠れない日があってもいいか」と、開き直りもときには必要です。気楽になりましょう。

睡眠は、「眠ること」自体が目的ではなくて、「心と身体を休めること」が目的。そう思うだけでもいい。横になっているだけでも身体は安まるのです。

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「他人を許す」のは自分のため

いつもたいせつにしているのは、「物事を肯定的に受け止める」ということです。あらゆる物事に対して、しっかりと受け入れて、心から感謝をする。

そして、ひとには親切を心がける。何があっても他人のせいにはしない。

この先、自分はどういう人間になりたいのか、どういう生き方をしたいのか。

それを考えるうえで、決して忘れたくないことがあります。それは人間関係において、「他人を許す」ということです。

松浦弥太郎『眠れないあなたに おだやかな心をつくる処方箋』(小学館)

それは、なにもひとのためではない。僕自身が学ぶため、前へ進んでいくための方法です。物事を肯定的に捉え直す。何が起きても否定しない。感謝する。許す自分でいる。

怒りの感情を覚えたとき、すぐに許すという心境に至るのはむつかしい。

けれども、この怒りは一体何の役に立つのだろうか、と考えてみましょう。

すると、怒りはすっとおさまります。

怒りや苛立ちを態度に表すことで、さらにマイナスな方向に向かったり、問題の解決を遅らせたり、別の新たな問題を生じさせたりする場合だってあります。