プロンプトの基本構造は「内容」と「形式」に分けられる

まず内容を見てみましょう。内容はさらに「トピック」と「コンテクスト」に分けられます。自分がいいたいことの骨がトピックで、その骨に肉をつけることがコンテクストです。

コンテクストはトピックを補う説明です。トピックだけでも意味は伝わりますが、十分でないときがあります。自分が求めている結果を得るために必要な情報があれば、コンテクストを含めたプロンプトを入力してみてください。よりいいアウトプットを得られるでしょう。

次に、形式とは、自分が欲しいアウトプットの具体的な形式のことです。たとえば、「回答は1000字前後のテキストでお願いします」「与えた数値で表を作ってください」などと、その形式を指定します。

アイデアの個数やフォーマットまで具体的に指定する

欲しい結果を得るためには、ChatGPTにおおよその分量と求めている形式を指定します。具体的に要求すると、こちらが何を求めているのかをよく理解してくれます。

1つ例を挙げてみましょう。私は新しいリップスティックを製造しようとしている化粧品会社の代表です。最も欲しい結果の内容は「リップスティックの新商品のアイデア」です。

しかし、これだとあまりにも広範囲な質問になります。そのため、コンテクストに「東南アジアをターゲット」という内容を加えて絞ります。これぐらいなら十分のような気がします。

しかし、ChatGPTは人工知能です。どんなことにも回答はしてくれますが、要求したことにだけ回答します。人に指示するときにはあえて教える必要はありませんが、ChatGPTにはアイデアの個数まで指定しましょう。さらにアウトプットのフォーマットも指定すると、より見やすいアウトプットが得られます。

この例は、実際のプロンプトを見やすいように要約したものなので、実際にプロンプトを書くときには、コンテクスト、分量、フォーマットなどをより詳細に指定することもできます。

「1つの仕事をさせるのにこんなに手間がかかるのか」と思うかもしれません。前述の通り、プロンプトの骨だけでもある程度の結果は得られます。しかし、実際に使える回答を望んでいるのなら、最初から具体的なプロンプトを作成しましょう。このひと手間によって時間と労力を省けます。