「心のコントロールができる人」はうつ病になりにくい

中高年のうつ病はセロトニンの不足が原因であることが大多数です(それでも薬だけではなく、カウンセリングも必要なことは多いのですが)。

多くの場合、専門医を受診し処方される薬を飲むと楽になります。

食べ物もおいしく感じられ、食欲も出てきて、眠りの質が上がり、夜中に目が覚めなくなるのです。

精神的ショックを受けたとしても、うつ病になる人とならない人がいます。

自分の心のコントロールができる人と、できない人の違いだと思われます。

心のコントロールができる人は、ショックを乗り越えることができます。

ただ、心のコントロールができない人だと、ある一定以上に落ち込むことを阻止できないのです。

ウィズコロナの現在、誰もがうつ病に罹かりやすい状況になっています。

ですから、こういったときこそ、「うつ病になりにくい思考パターン」を身につける必要があります。

軽い運動でうつ病が改善する

運動はホルモンの分泌をうながし、セロトニンの分泌を促進します。

セロトニンが足りてくれば、うつ病や神経症が改善するだけでなく、不安を感じにくくなります。

セロトニンの量は年々減少していきます。セロトニンが不足すると、ノルアドレナリンやドーパミンとのバランスが崩れます。その結果、外出が億劫になると、肉を食べる量も減り、セロトニンの量がますます減少してしまいます。

軽い運動や歩くだけでもいいのですが、一番おすすめなのは自分の好きなスポーツをすることです。

楽しく身体を動かすのは気晴らしにもなり、免疫力も活性化します。

日本人は、「身体の休養」と「心の休養」が異なることを理解できていない場合が多々あります。

例えば、肝臓や腎臓が悪くて入院するといった場合は絶対安静です。

しかし、うつ病では寝てばかりいるとかえって悪くなることも多いので、入院中も運動させます。

うつ病の人がパチンコやテニスをしているのを見て、「あいつ、会社をサボっているよ」などと非難する人がいます。

この見方は間違っています。この人は心の休養をしているのです。

身体の病気であれば、テニスしていれば仮病と思われても仕方がありませんが、心の休養は身体を休ませることではないのです。