「否定しない」「与えすぎない」「あせらない」

私自身、2006年に子どもを授かり、父親として子どもと一緒に育つ中で、「親は子どものことをもっと信じていい」という、かねてから抱いていた信念はやはり間違っていなかったと実感しています。子どもの「好き」を見守っていれば、子どもは自ら学び成長します。

小川大介『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)

実際、中学受験に子どもが楽しみながら取り組めているご家庭の親御さんの中に、子どもを追いたてて勉強させているような方はほとんどいません。

それは、その子たちが「できる子」だからではありません。「与える子育て」を「見守る子育て」に変えるだけで、どんな子どもも、自ら学び、自ら成長する子に変わるのです。

頭のいい子の親には、「子どもを否定しない」「子どもに与えすぎない」「子どものことであせらない」という3つの特徴があります。親がそういう態度だと、子どもは安心して、自分が興味を持ったことにどんどん取り組むようになります。すると、日々の体験を通して「なんでだろう?」と疑問を持ち、「こういうことかな?」と自分なりに考え、「調べてみよう」と行動するようになっていきます。この積み重ねが「頭のいい子」を作っていくのです。

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