サウナや水風呂後、すぐに運動や食事はNG
先の記事で紹介したとおり、私自身が「気持ちいい」と感じて、実践しているルーティンは、1回7分間サウナに入り、そのあとに水シャワーを浴び、休憩する……これを毎日(できれば朝に)2~3回くり返すというものです。その合間に水分補給もします。
現在通っているサウナの水風呂は、少々低温過ぎて私の体には合わないため、水シャワーにしていますが、「気持ちいい」と感じる温度の水風呂に出会ったときには、水シャワーではなく、1回1分程度水風呂に入るようにしています。
同じサウナに通っている大学教授の知人は、1回5分間のサウナ→水風呂をくり返してから休憩するのがルーティンです。ほかの人を観察してみると、1回10分以上サウナに入る人も少なくありません。
つまり、時間や回数はあくまで目安でしかないのです。その日の体調によっても、サウナに入る時間は変えるべきでしょう。くれぐれも無理することなく、自分が「気持ちいい」と感じる範囲で、サウナに入る時間を決めるようにしてください。
サウナのあとに外気浴をおこなうことは、必ずしも必要ではありませんが、サウナを出てから徐々に体を平常時へと戻してあげることは重要です。
たとえば、サウナや水風呂を出てすぐに帰る、あるいはすぐに運動や食事をするというのは、健康的なサウナの入り方としてはNGです。
サウナや水風呂に入った直後は交感神経が強く働いていて、いわば興奮状態にあるため、徐々に体を慣らす意味で必ず休憩をとりましょう。また、水分補給も十分にしてください。
外気浴できるスペースのあるサウナは限られますので、そのスペースがない場合には、脱衣場やパウダールーム、休憩室などでもOKです。
また、サウナや風呂で温まった直後の体は体温も高く、心拍数も上がっているので、そのまま服を着ると熱過ぎて汗をかいてしまいます。汗による不快感もストレスになるので、少なくとも汗をかかなくなるまでは、休憩するようにしてください。
サウナで「がまん」はストレスに過ぎない
サウナのルーティンは人それぞれ。実際に試しながら「気持ちいい」という感覚をなるべく長くキープできるようなメニュー作りをすることが大切です。そうすれば、おのずと健康効果はついてくるはずです。
しかし、その「気持ちいい」という感覚を間違えてしまうケースも結構あります。最も注意したいのは、「がまん」することで「自己満足」に陥ってしまうことです。
断言しますが、健康によいがまんなど絶対にありません。
たとえ、本人が望んでおこなっていても、体にとってがまんとは、心身を苦しめるストレスに過ぎないのです。
具体的にいえば、水風呂のためにサウナの上段で熱いのをがまんする、「ととのい」のために冷た過ぎると感じる水風呂にがまんして入る、サウナ後のビールのために水分補給をせずにのどの渇きをがまんする……などは、すべてNGなのです。
サウナだけではありません。ウォーキングも然り、ダイエットも然りです。
日常生活の中でおこなう習慣に、苦しみや忍耐がともなってはいけないのです。がまんしなければできないことは、体にとっては単なるストレスに過ぎません。