サウナの温度はどのくらいがベストなのか。順天堂大学医学部の小林弘幸教授は「体にとって我慢とは心身を苦しめるストレスに過ぎない。サウナの上段で熱すぎるのを我慢する、『ととのい』のために冷た過ぎると感じる水風呂に我慢して入る、サウナ後のビールのために水分補給をせずにのどの渇きを我慢するなどは、いずれもNGである」という――。

※本稿は、小林弘幸『医者が教える 心と体が本当にととのう サウナ習慣』(Gakken)の一部を再編集したものです。

森の真ん中にあるモダンな大きなバレル屋外ホットタブ
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「サウナ→水風呂→外気浴」のセットはマストではない

本稿では、自律神経の専門家として私が健康によいと考える、もちろん医学的にも正しいサウナの入り方について解説します。

健康によいサウナの入り方とは、すなわち「血管の筋トレ」になるサウナの入り方ということになります。血管を鍛える方法として、サウナは有酸素運動と同様の効果が期待できるので、ぜひサウナ習慣を始めてみてください。

多くのサウナ本では、「サウナ→水風呂→外気浴」をセットにして複数回おこなうことで、初めて「ととのう」ことができる……と解説されているようです。

しかし、私は必ずしもこのセットメニューがマストではないと考えています。

人間の体には、個人差があります。個人差がある以上、それぞれの体にとってよいこともまた、千差万別です。

つまり、ほかの人がすすめる「サウナの流儀」を盲目的におこなうことは、ときに危険ですらあると思ってください。くり返しになりますが、健康的にサウナを楽しむためには、みなさんの体から発せられる「気持ちいい」という感覚に素直に従うことがとても重要です。

あくまで各々が感じる感覚を道しるべにして、個々人の体に合ったサウナの入り方を見つけることが健康への近道となるのです。