習慣化するために平日も勉強する

「では平日は捨てて、週末に丸投げということ?」と思われたでしょうか。それもまた違うのです。平日と週末の勉強は、それぞれ違った意義があります。

平日:勉強の「習慣」をつける日
週末:勉強を一気に「進める」日

勉強は、毎日少しずつでも続けることが不可欠です。毎日続けることとは、すなわち習慣化することです。平日に少しずつでも勉強すると、やがて「お風呂に入らないと気持ち悪い」と感じるのと同じように、「勉強しないと気持ち悪い」と思うようになります。

毎日の勉強は、記憶の定着にも欠かせません。毎日同じ問題集やテキストを開いて同じ情報に触れることで、記憶が積み重なり、確かな知識になるのです。

問題集はコピーして使う

週末は、平日に遅れた分のキャッチアップも含め、勉強を「進める」日です。ですから、目指す資格にもよりますが、たっぷりな時間を充てるのがベストです。「この日曜は家族のために」などと決めた週以外は、平日の遅れをなるべく取り返す時間と考えてください。

週末は勉強以外に、もう一つやることがあります。それは、問題集のコピーを取ることです。次の1週間で勉強する分のページを、すべてコピーしておきましょう。

このコピーは、「超シンプルマーキング術」で図を作るときに使います。また、一日分だけをバッグに入れ、スキマ時間に読む、といった使い方もできます。

「すべてコピーを取るなんて、お金も手間もかかる!」と思われる方もいるでしょう。この方法は、問題文を書き写す労力を減らし、より効率よく学習を進めるために編み出したものです。「せっかくコストをかけたのだから、やらないと」という心理効果を狙っているものでもあります。

しかし、近くにコピーを取る機械がない、コピー代を抑えたい、といった場合には、文章を手書きで写しても、同じ問題集をもう1冊買って切り貼りしても構いません。