試験勉強の期間を3分割する

週明けから勉強を始めて、試験日がゴール、という大枠が決まったら、次はその期間を3分割します。この本で紹介する勉強法には、以下の三つの期間があるからです。

①基礎固め期
②実力養成期
③直前期

まず、③の直前期を取り置きます。この期間に当たるのは、試験日直前の1~2カ月間です。多くの試験が試験日の1~2カ月前に出願開始となりますから、出願開始時期を目安に、その期間を丸ごと除外しましょう。これはバッファ期間です。

逆にいうと、試験日の1~2カ月前までに、知識のインプットを全部済ませておこう、ということです。インプットを終えた後も余白があると思えば、心理的に楽ですね。

ただし水を差すようですが、バッファ期間にも「復習」がありますし、過去問に当たるなど、直前期ならではの勉強があります。その他、願書を取りに行ったり、必要書類をそろえたりといった用事も発生します。そのことは一応、念頭に置いておいてください。

なお、出願期間は資格によって違うので、直前期より前に終了してしまう場合もあります。スケジュールを立てるタイミングで、よく確認しておきましょう。

問題集を「日割り」しやることを割り当てる

直前期を除外したら、その手前にある期間を、半分に分けましょう。8カ月あるなら、基礎固め期が4カ月、実力養成期が4カ月です。この各期間でやるべきことを、割り当てていきましょう。

基礎固め期では、一問一答問題集を「1周」します。ですから一問一答のページ数(もしくは問題数)を月ごとに割り、それをさらに週ごとに割り、最終的には日割りで「○~○ページまで」というふうに当てはめていきます。

「4カ月で1周か、かなりゆったりしているな」と思われたかもしれませんが、そうでもありません。この時期は、動画講義を見る時間なども多いので、意外と時間がかかると思っておいてください。

次の実力養成期では、一問一答問題集を「2周」します。従って、基礎固め期の2倍のページ数(もしくは問題数)を割り当てていくことになります。

また、予定は狂うものなので、何度でも書き換える前提で仮決めし、その計画をスケジュール帳に書きましょう。思ったより時間がかかれば遅らせても構いませんし、逆に、思ったよりもスムーズに知識が入れば、ペースを上げてもOKです。実力養成期は2周、と言いましたが、それは「少なくとも2周」という意味です。3周できるなら、ぜひ3周しましょう。