資格取得の勉強は、どう進めればいいのか。歯科技工士として働きながら、社会保険労務士や医薬品登録販売者試験に一発合格した吉岡裕樹さんは「最初に行うべきはスケジューリングで、いつまでに知識をインプットするか決める必要がある。目安となるのは、取りたい資格のガイド本などで紹介されている必要勉強時間だ。その時間を自分が毎日勉強できる時間で割れば、最短の準備期間を割り出せる」という――。

※本稿は、吉岡裕樹『資格試験に一発合格! 要点だけ見えてくる 超シンプルマーキング術(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

開いた教科書やラップトップからメモを書き留めます
写真=iStock.com/fizkes
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最短で資格を取るためのスケジュールの立て方

「この資格にチャレンジしよう!」と思い立ったら、最初に行うべきは「スケジューリング」です。

どんなに良いテキストや問題集があっても、計画なしに突き進むのは危険です。いつまでに、どこまで知識をインプットするか、という予定を立てることが欠かせません。

そこで、資格試験専用のスケジュール帳を用意しましょう。システム手帳のような大がかりなものである必要はありません。マンスリーのみの、薄手のものが1冊あれば十分です。

手帳を用意したら、ガイド本もしくはポータルサイトを見て、取りたい資格の「必要勉強時間」を改めて確認しましょう。その数字は平均値ではありますが、「だいたいこれくらいかかる」という目安になります。

次いで、自分が毎日どれくらいの時間を勉強に割けるかを予測しましょう。あくまでたとえばのお話ですが、平日に1時間、土日でトータル10時間勉強するとしたら、1週間の勉強時間は15時間、月にすればだいたい60時間となります。「必要勉強時間」をその数字で割ると、おおよそ何カ月ぐらいの期間、勉強すれば良いかが分かります。

次は、試験日程の確認です。勉強に必要な期間が9カ月だとして、9カ月後に一番近い試験日程はいつかをチェックします。9カ月より手前に近い日程があるなら、「少しタイトに組もう」と思うもよし、「その次の日程にして、ゆっくり進もう」と決めるもよし。そうして決めた試験日が、「ゴール地点」となります。