資格取得の勉強を続けるには、どうすればいいか。歯科技工士として働きながら、社会保険労務士や医薬品登録販売者試験に一発合格した吉岡裕樹さんは「とくに最初の基礎固めで挫折する人が多いようだ。この時期を乗り切るためには、講義動画を聞くなど『耳学』を取り入れるといい」という――。

※本稿は、吉岡裕樹『資格試験に一発合格! 要点だけ見えてくる 超シンプルマーキング術(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

アジア系のビジネスマンが白い背景で隔離の肖像画
写真=iStock.com/itakayuki
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資格取得までの3つのフェーズ

本稿では私が勧める「超シンプルマーキング術」を用いた勉強法の「三つの段階」で、何をするかをお話しします。

三つの段階にはそれぞれ、役割があります。

①基礎固め期:理解するフェーズ
②実力養成期:練習するフェーズ
③直前期:確認するフェーズ

この3段階は、例えるなら、ゲームのステージを上がっていくのと同じです。

一つひとつの問題は、倒すべき敵です。その敵を1体ずつ倒し、最終的には本試験という「ラスボス」相手に勝利を収めなくてはなりません。「理解・練習・確認」という各フェーズは、その戦闘力をアップさせるために組まれています。

基礎固め期の目的である「理解」とは、敵を知ることです。

「彼を知り己を知れば百戦殆あやうからず」――相手を知り、自分を知れば、どんな戦いにも負けることはない、と孫子も言っていますね。

資格試験の勉強において相手を知ることとは、その分野を学習することのみならず、出題者の意図を知ることを意味します。「出題者の脳の中」というワールドへの冒険が、今始まろうとしているのです。