「自己肯定感が高くない」人は86%と多数派である

1つのデータだけ見ても、「本当か?」と疑う人もいるでしょう。別な質問で、再検証しました。

Twitter調査「あなたの自己肯定感は、高いですか? 低いですか?」

結果は「高い」26.2%、「低い」73.8%。それからやはり6カ月後、同じ質問を「高い」「普通」「低い」の選択肢で投稿しました。「高い」13.8%、「低い」58.4%、「普通」27.8%という結果でした。

「普通」という選択を入れることで、「自己肯定感が低い」と答えた人は、73.8%から58.4%に、15.4%も減少したのです。

さらに三択にすることで、「高い」という人が、26.2%から、13.8%に減少しました。なんと、これまた「話し方」の調査と同様、約半分に減少したのです。

「自己肯定感が低い」と悩み、落ち込み、自分を責める人がいます。しかし、自らを「自己肯定感が高い」と思っている人は、7人に1人しかいません。7人中6人が、「自己肯定感が高くない」。「自己肯定感が低い」は、過半数を超えています。

「自己肯定感が高くない」のは、実に当たり前。あなたは86%の多数派なので、卑下する必要はないのです。

人間はポジティブよりもネガティブに引っ張られやすい

「良いか悪いか」ではなく、「良い」「普通」「悪い」で考える。

「好きか嫌いか」ではなく、「好き」「普通」「嫌い」で考える。

「0か100か」ではなく、「65」や「70」もありと考える。

たったこれだけの思考の切り替えで、気分がものすごく楽になるのです。

認知バイアスの1つとして「ネガティブ・バイアス」というのがあります。

人間は、ポジティブよりも、ネガティブに引っ張られやすいという傾向です。

▼自分の長所よりも、欠点に注目してしまう
▼仕事の「うまくいっている部分」よりも「うまくいっていない部分」に注目してしまう
▼「ほめられた言葉」よりも「批判された言葉」が記憶に残る
▼ポジティブなニュースよりも、ネガティブなニュースを見てしまう

これらは全て「ネガティブ・バイアス」です。

つまり、自己肯定感が「高いか低いか」の二択で「低い」と判断してしまうのは、認知バイアスであり、脳の基本的なプログラムなのです。

「ネガティブで考えてしまう」のは、あなたの性格ではない。脳の仕組みです。「脳のプログラム」なのですから、「0/100思考をやめよう」「ネガティブ思考をやめよう」といっても、なかなかやめられるものではありません。